ひとひら

溜息で包む面影

ひとひら

咳き込む度にこぼれた

飛び込んだ視線に
重なる色違いの
際だった未来を
ずっとずっと交互並べた

切り立った世界に
跨った夢の中
誰も見えないものが
ずっとずっとこの手残った

瞼の奥 一人の部屋
明日を道連れに 靴を探した

どんなに困難が行く手を遮っても
進むべき方向に間違いはないのさ
あんなに遠かった朝日が顔を照らす
泡立つ予感に後悔はないのさ

頼りない約束に
訪れる結末を
何も語れないまま
ずっとずっと破り続けた

世間知らず 二足歩行
泥だらけの 明日を探した

どんなに困難に打ちのめされても
いつまでも続く痛みはないのさ
あんなに遠かった朝日が顔を照らす
泡立つ予感に後悔はないのさ

 

ひとひら

溜息で包む面影

ひとひら

咳き込む度にこぼれた